情報処理機材

偵察機が獲得してきた各種センサーによる情報資料はそのままでは情報として利用することが出来ません。光学偵察装置、赤外線偵察装置及び速報偵察装置は情報をフィルムの形で持ち帰りますので、銀塩型のカメラと同様に、まずは現像をしなければなりません。

手持ちのカメラとは異なり、航空偵察では大きな画面で大量の画像を撮影しますし、何よりも情報の鮮度が要求されるため、処理速度が非常に大きな問題となります。

光学、赤外線の場合は現像の終了後は直ちに熟練した判読員により判読が行われ、情報が抽出されます。側方偵察レーダーによる場合には、更にコリレータプロセッサという装置で追加の処理が行われ、ようやく判読できる状態になります。

これらの処理に使われる機材は次のとおりです。

自動現像機

偵察機で撮影されるフィルムはその単位をコマ数とか枚数ではなくフィートで数えます。そもそも搭載されるフィルムが500フィート或いは1000フィートと云う量になりますので、現像するにあたっても手作業で現像タンクに入れて行ったのでは処理時間がかかったり、現像ムラが生じたりして短時間に大量のフィルムを均質に仕上げるには、かなり難度の高い作業になります。

自動現像機は撮影済みのフィルムロールをセットすれば出口には仕上がった現像済みのフィルムが巻き取られ、極めて短い時間で判読作業に提供することができます。

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自動カラー現像機

カラーフィルムを処理できる現像機です。モノクロフィルムを処理する現像機とは異なり、カラーのための色調整が処理工程に含まれますので細部の調整を自動的に行うことのできる自動カラー現像機は情報獲得のための大きな戦力となります。

人間の目は素晴らしい性能をもっており対象物の色彩を極めて細かく捉えて認識することができますが、カラーフィルムにはそこまでの能力はないため、ある程度対象物までの距離があると薄い紫色一色の濃淡でしか表現できなくなります。このためRGBの3原色に分解してそれぞれの露光時間を変え、人間の目で見ているのとほぼ同様に見えるように調整します。これが色調整と云う事になります。

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ライトテーブル

現像済みのフィルムを判読するために使用されます。

蛍光灯と摺りガラスだけの簡便なものから自動フィルム送り装置、拡大鏡、立体視鏡、ビデオカメラなどを装備した高級機まで様々なものがありますが、偵察航空隊では中級機をメインに使用しています。

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コリレータプロセッサ

SLRのデータフィルムを判読員が判読できる画像フィルムに返還するために使用されます。

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