テールマーク

多くの航空機ファンから親しみを持って見られている航空機のテールマークですが、偵察航空隊ではこれまでに2種類のテールマークを採用してきました。一つは現在も使用している「キツツキ」もう一つは「光とレンズ」です。ここではそれぞれに若干の解説を加えて紹介していきたいと思います。

光とレンズ

RF-86F

RF-4E

主としてRF-86Fの時代からRF-4Eの初期(機体塗装がグレーの時代)に用いられました。

使用が開始された時期ははっきりとは判りませんが1961年(昭和36年)松島基地で偵察航空隊が創設された時、あるいはその直後と思われます。部隊創設直後(1961年12月5日)に撮影された「松島基地列線の状況」と伝えられる画像では既にこのマークが列線の航空機にペイントされています。

このマークは使用航空機がRF-86Fであった時代を通じて使用され、1975年(昭和50年)RF-4Eの導入に伴ってRF-4Eに継承されました。

「光とレンズ」の由来

部隊創設時から使用されていると思われるこのテールマークは先人の伝えるところでは、初代隊司令であった生井氏が決められたようです。詳細はこちらへ「テールマークの由来」

キツツキ

現在、お馴染みの「キツツキ」のテールマークです。

RF-4Eが導入されて約一年後、機体の塗装をそれまでのグレーから迷彩に変更することが決定し、併せて国籍マークの「日の丸」の大きさを迷彩効果を損なわないように従来の2/3の大きさにすることが決定されました。

当然、テールマークも迷彩効果を損なわないため縮小する必要があったのですが、その大きさは「日の丸」を超えないこととされました。

部隊内で新しいテールマークをどのようなものにするか色々と検討されました。垂直尾翼全面に描かれていた「光とレンズ」は縮小するとあまり芳しいものではなく候補から外されました。新たに候補として浮上したのが第501飛行隊のエンブレムとして使用されていた「キツツキ」で、この顔の部分だけをデザインしたものではどうかと提案されました。これに対し、武士(自衛官)の紋章として「首」だけというのは如何なものかという意見もありましたが、F-4EJを運用していた第304飛行隊が英彦山の「天狗」をデザインしたものを使用しており、この線に沿って「まあ、良いでしょう」と云う事になり多少の修正を加えたデザインが採用されました。

飛行隊のエンブレムでは蝶ネクタイの色が「黄色」だったことはありませんが、テールマークの「キツツキ」は当初から現在までずっと「黄色」です。

機体全体の迷彩塗装は昭和53年頃からIRANの実施時に逐次行われていきましたが、テールマークは一時に変えましたので、ガルグレーの機体に「キツツキ」のテールマークを施した機体が一時的に存在しました。

今となっては極めて珍しい迷彩とガルグレーの編隊離陸シーン。テールマークは両方とも「キツツキ」です。